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弔電の送り方

葬儀霊園の豆知識

弔電とは、人が亡くなった時に送るおくやみ電報のことです。
人が亡くなるということは、前もって分かっていることではないので、いつも急に送らなくてはなりません。
ただ、その際の送り方に注意するべき点が数点あります。

まずは、亡くなったかたの通夜、葬儀がいつ、どこで行われるかを確認することです。最近は自宅で通夜や葬儀をする場合が少なくなり、寺院や斎場で行う場合がほとんどになりました。しっかりと場所と電話番号と時間を確認しましょう。
それと、喪主が誰なのかです。故人に対してどのような立場の人なのか、それによっておくやみの言葉が変わってきます。
電報は昔からNTTの115番に電話をして、かけた電話番号の電話代から引き落としされるシステムになっています。

文字数と電報の台紙によって、料金が違うので、ある程度言葉を考えておきます。また、故人とのつきあいがどの程度であるかによっても台紙のグレードが違いますので、考えておきましょう。
訃報が入るのが遅くて、弔電が間に合わない場合もありますので、あらかじめ間に合うかどうかも電報局に確認しておきましょう。せっかく弔電を送っても、通夜や葬儀に間に合わないと気持ちが伝わらすに終わってしまいます。
いくつかの点を把握しておけば、急な訃報が入っても弔電をスムーズに送ることができますので、頭にいれておくことが大切です。

キリスト教式の弔電

弔電を打つ際に気をつけなければならないのは故人が信仰していた宗教についてです。
現代は宗教選択も自由となっていますので、故人が必ずしも仏教など馴染みのある宗教を信仰していたとは限りません。
宗教の違いによって、弔電で使ってはいけない言葉もありますので、必ず故人の宗教を確認しておきましょう。
日本の場合、仏教の次に信仰者が多いとされるのはキリスト教でしょう。

もしも、故人がキリスト教を信仰していた場合、弔電を打つ際の注意点としては、お悔やみや冥福、供養、成仏などの仏教用語を使わないことです。あまり知られていませんが訃報も仏教用語なので使わないように気を付けましょう。
またキリスト教には、カトリックやプロテスタント、正教会といった宗派があり、それぞれの教義によって死生観や使う用語が違うことがあります。しかし、こうした教義の違いは信仰者でなければ分からないことでもありますので、少しくらい間違っていても大きな問題にされることはありませんので安心してよいでしょう。
やはり大切なのは先述した通り、仏教用語や、その他キリスト教以外の宗教が使う用語を使わないようにすることです。
もしも、自信がない時には、弔電を打ってもらう会社に個人がキリスト教を信仰していたことを伝えると間違いないでしょう。

海外から弔電を送る

訃報は突然訪れるものです。すぐに葬儀に駆けつけたくてもそれが難しいこともよくあります。海外にいるならなおさらでしょう。最近はグローバル社会ですから海外在住の方も多いですし、そうでなくてもたまたま旅行中に訃報が入ることもあります。
そういった事情でどうしても葬儀に参列できないときには、弔電を送るのが一番です。メールや手紙でも悪いということはありませんが、弔電であればその日のうちに届けることができますし、形にも残ります。

しかしいざ送ろうと思っても一般的な電報は国内からしか対応していないことが多いので、海外から送る方法がわからないという方は多いでしょう。
海外から弔電を送るならインターネットを利用する方法が手軽です。弔電は電報ですから電話からだと思いがちですが、インターネット経由でも申し込むことができるサイトがたくさんあります。外国のサイトだと対応している言語が限られていることもありますが、日本語で送ることのできるサービスもありますし、日本企業でも海外からの電報サービスを行っているところがいくつかあります。

ただどうしても国内から送るよりも料金は割高になります。またサイトによっては時間の関係でその日のうちに申し込めないこともあるので確認が必要です。24時間対応しているサイトもあるので、状況によっていくつかのサイトを比較してから利用するのがいいでしょう。